風が通り抜ける心地よさを知ってからは暖かくなり始めると手に取る回数がぐんと増えるリネン素材の洋服。触れた時のひんやりとした涼しさを好んで着用していましたが、風に靡く生地の柔らかで緩やかな弾力にいつからか惹かれるようになりました。味わいを増し優しく揺れる艶やかなリネン生地は穏やかな海に描き出されるさざ波のようにも見えます。「STANDART AT HAND」の“Simon” “Scott” という名前が付いたリネンシャツも独特なハリのあるリネン生地でしたが同じ時間を過ごす中で柔らかな弾力を少しずつ生まれてきました。共に時を重ねた旧くからの友人との関係の様なこの距離感も魅力の一つなのかもしれません。
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