2011/09/07

願いを込めて



嵐が過ぎ去ってからは日差しの勢いも徐々に落ち着いて柔らかな光になり始めました。頬にあたる朝夕の風がひんやりと心地よく季節が移り変わっていることを感じます。少しずつ変化する空気に敏感になりふんわりと暖かな毛糸が早くも恋しくなります。
ギャッベはイランからやってきたウールの絨毯。haus&terrasse にある物は座布団のような小さめの可愛いサイズ。柔らかだけれど密に織られているのでしなやかな弾力があります。描かれている動植物などの図柄には全て意味があり遊牧しながら生活する彼らの願いが込められています。植物で染めた糸で作られる繊細なグラデーションは穏やかに揺れる海面であったり風になびく草原を彷彿させ、まるで絵画のようです。ギャッベを目の前にすると遠く荒涼とした大地で自然と共に暮らす人々の力強い生命力に敬意を払わずにはいられません。

haus&terrasse